・なるべくコストが低い証券会社を選びたい
・ポイントも考慮して最適な証券会社を選びたい
投資を始めようと思っても、たくさんの証券会社からどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
証券会社を選ぶなら手数料が安いネット証券のなかでも、SBI証券と楽天証券がオススメです。
この2つの証券会社は手数料が安いだけでなく、選べる投資商品が多く、使いやすいスマホアプリが提供されています。
この記事で分かること
・SBI証券と楽天証券のどちらがオススメか
SBI証券と楽天証券のどちらかで迷われている方が多いですが、投資スタイルや考え方によってどちらかが合っているかが決まります。
細かいこと気にしなければどちらの証券会社でも問題ないですけどね!
なお、初心者向けということで、日本株・投資信託・米国株投資にスポットを当てています。
それでは見ていきましょう。
SBI証券と楽天証券のどちらがオススメか
先に結論から言うと、楽天市場でポイントを貯めている人(楽天経済圏を利用している人)は楽天証券がオススメです。
なぜなら投資で楽天ポイントが貯まる・使えるので相性バツグンだからです。
管理する口座やポイント種類も楽天系列にまとめることができます。
楽天経済圏については以下をご覧ください。
- 【2022年版】楽天経済圏で年間10万円の差が付く活用術! (2021-10-29 07:00:23)
一方、楽天ポイントを貯めていないのであれば、SBI証券を選べば安い手数料・高いポイント還元率で効率的な投資が行えます。
楽天証券がオススメな人
・楽天経済圏を利用している人
SBI証券がオススメな人
以降では細かい比較を見ていきます。
手数料の比較
まずは証券会社ごとの売買手数料です。国内株式と米国株式のそれぞれを見ていきましょう。
国内株式の手数料
まずは約定ごとに手数料がかかるプラン・コースを選択した場合です。
約定代金(1注文あたりの買った・売った金額)によって手数料が変わりますが、SBI証券も楽天証券も同じ手数料です。
また、それぞれポイントバックサービスがあり、SBI証券は手数料の1.1%、楽天証券は手数料の1.0%のポイントが返ってきます。
1注文の約定代金 | SBI証券 (スタンダードプラン) |
楽天証券 (超割コース) |
5万円まで | 55円(税込) | |
10万円まで | 99円(税込) | |
20万円まで | 115円(税込) | |
50万円まで | 275円(税込) | |
100万円まで | 535円(税込) | |
150万円まで | 640円(税込) | |
3,000万円まで | (税込)1,013円 | |
3,000万円超 | 1,070円(税込) | |
ポイントバック | 1.1% (小数点以下切り上げ) |
1.0% (小数点以下切り捨て) |
次に、1日の約定代金の合計によって手数料がかかるプラン・コースを選択した場合です。
こちらはSBI証券・楽天証券ともにポイントバックはありません。
1日の約定代金合計 | SBI証券 (アクティブプラン) |
楽天証券 (いちにち定額コース) |
100万円まで | 0円 | |
200万円まで | 1,238円 | 2,200円 |
300万円まで | 1,691円 | 3,300円 |
以降100万円増加ごと | +295円 | +1,100円 |
1日の約定代金が100万円を超えないのであれば、アクティブプランやいちにち定額コースにした方がコストは安く抑えられます。
その場合、SBI証券・楽天証券どちらも手数料は0円です。
米国株式の手数料
続いて米国株式の売買手数料です。
※証券会社によりますが、売却時は現地取引費用(約定代金1米ドルにつき、0.0000051米ドル)が追加でかかります。
1注文の約定代金 | SBI証券 | 楽天証券 |
2.02米ドル以下(SBI証券) 2.22米ドル以下(楽天証券) |
0円(税込) | |
2.02米ドル〜4,444.45米ドル未満(SIB証券) 2.22米ドル〜4,444.45米ドル未満(楽天証券) |
約定代金の0.495%(税込) | |
4,444.45米ドル以上 | 22米ドル(税込) | |
ポイントバック | - | 1.0% (超割コースのみ) |
SBI証券・楽天証券それぞれで、以下の買付手数料無料の米国ETFが用意されています。
ティッカー | 銘柄名 | SBI 証券 |
楽天 証券 |
VT | バンガード トータル ワールド ストックETF | ◯ | ◯ |
VTI | バンガード トータルストックマーケットETF | ◯ | ◯ |
VOO | バンガード S&P 500 ETF | ◯ | ◯ |
EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | ◯ | ◯ |
GLDM | SPDRゴールド ミニシェアーズ トラスト | ◯ | ◯ |
QQQ | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF | ◯ | ◯ |
SPYD | SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF | ◯ | ◯ |
AGG | iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF | ◯ | ◯ |
VGT | バンガード 米国情報技術セクター ETF | ◯ | ◯ |
IYR | iシェアーズ 米国不動産 ETF | ◯ | ◯ |
SPY | SPDR S&P 500 ETF | ◯ | |
RWR | SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF | ◯ | |
AIQ | グローバルX AIビッグデータ ETF | ◯ | |
FINX | グローバルX フィンテックETF | ◯ | |
GNOM | グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF | ◯ |
なお、売却手数料は通常どおり発生するのでご注意ください。
為替手数料
米国株式を購入する場合、為替手数料を考慮する必要があります。
決済方法 | SBI証券 | 楽天証券 |
円貨決裁 | 1ドルあたり25銭 | 1ドルあたり25銭 |
外貨決裁 | 1ドルあたり4銭 ※SBIネット銀行でドルを購入した場合 |
1ドルあたり25銭 |
円貨決済の場合は、約定のたびに為替手数料が発生します。
外貨決済の場合は、円をドルに替えた時に為替手数料が発生するので、まとめて替えれば手数料は少なくなります。
なお、SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金、楽天銀行のマネーブリッジによる自動スイープ(銀行から証券口座への自動入金)には外貨は対応していません。
米国株の買付を完全自動化しようと考えている人は円貨決済を選択するしかありません。
ポイントサービスの比較
SBI証券も楽天証券も投資と合わせてポイントが貯まる・使えるサービスを提供しています。
まずはポイントを貯める比較です。
SBI証券 | 楽天証券 | |
ポイントの種類 | Tポイント Pontaポイント dポイント |
楽天ポイント |
取引で貯まる ポイント |
スタンダードプランを選択すると、 手数料の1.1% |
超割コースを選択すると、 手数料の1% |
投資信託保有で 貯まるポイント |
残高1,000万円未満だと年率0.1% 残高1,000万円以上だと年率0.2% 詳細 |
保有残高が初めて一定額を超えた場合に付与 |
SBI証券も楽天証券も指定のクレジットカードによる投資信託の積み立てでポイントが貯まります。
上述のポイントとダブル取りが可能です。
SBI証券 | 楽天証券 | |
投資信託の クレカ積立 で貯まる ポイント |
三井住友カードでVポイント NL:0.5% ゴール:1.0% プラチナ:2.0% |
楽天カードで1.0% ※2022年9月から一部0.2% |
次はポイント投資の比較です。
ポイント投資は楽天証券の方が選択肢が広くて便利です。
SBI証券 | 楽天証券 | |
利用可能 ポイント |
Tポイント Pontaポイント dポイント |
楽天ポイント |
使える対象 | 投資信託 | 投資信託 国内株式 米国株式 バイナリーオプション |
SBI証券と楽天証券の比較まとめ
SBI証券と楽天証券の手数料とポイントの観点から比較した表です。
条件が有利な方を赤字にしています。
投資 対象 |
手数料 |
ポイント |
||
SBI証券 | 楽天証券 | SBI証券 | 楽天証券 | |
日本株 | 同じ ※1日の合計約定代金が100万円を超える場合はSBI証券が有利 |
手数料の 1.1% |
手数料の 1.0% |
|
投資 信託 |
原則無料 | 全銘柄無料 | 残高に応じてポイント付与 | 保有残高が初めて一定額を超えた場合に付与 |
米国株 | 買付手数料は同じ ※為替手数料はSBI証券が安くできる ※手数料無料のETFは楽天証券が多い |
なし | 手数料の 1.0% |
この表からまとめると、以下のようになります。
SBI証券と楽天証券の比較
・投資信託に投資する場合、SBI証券が有利
・米国株に投資する場合、楽天証券がやや有利
これらの比較はあくまで細かい話であってどちらの証券会社でも問題ありません。
コストやポイントに大きな違いはないので、冒頭でお伝えしたように楽天経済圏の人は楽天証券・そうでない人はSBI証券を選べばOKです。
おまけ:スマホアプリ
最後は、スマホアプリですが、SBI証券だと日本株と米国株でアプリが別になり、楽天証券だと1つのアプリで対応しています。
また、アプリやPCサイトが使いやすいのは、楽天証券の方かなと個人的に思っています。
まとめ:自分に合った証券口座で投資を開始しよう
SBI証券と楽天証券を比較してきました。
どちらを選べばいいかと言うと、楽天ユーザは楽天証券、それ以外の人はSBI証券です。
キョビット家はパパのアカウントで楽天経済圏をしているので楽天証券、ママがSBI証券と使い分けています。
ここまで解説してきてなんですが、重要なのは少しでも早く投資を始めることです。
手数料やポイントを気にして証券口座が決まらないのは本末転倒です。
投資の醍醐味は時間をかけて複利の恩恵を預かることです。
小さいことは気にせず、今すぐ投資を始めましょう!