お金持ちにの世界には4つの財布があることをご存知でしょうか?
・複数の収入源があれば、もう少し生活が楽になるのに・・
・FIREって給与だけだと到底無理だと思う・・
このような悩みを持ってる方にとって、4つの財布を知っておくことはとても大切です。
そもそもどんなものか知らないと4つの財布を用意することすらできないですからね!
4つの財布と言っても4個の財布を持ちましょう!って話ではなく、4種類の収入源=所得を作りましょう!というお話しです。
資産形成を説明する本やWebサイトでは、大抵この4つの財布、4種類の所得の話が出てくるので、しっかり押さえておきましょう。
結論から言うと、4つの財布とは以下のことです。
4つの財布
・事業所得(フロー収入)
・不動産所得(ストック収入)
・配当所得(ストック収入)
4つの財布は、働いて得るフロー収入と働かないで得られるストック収入として大きく2種類に分類できます。
どうせなら働かないで得られるストック収入を増やしたいところですが、そう簡単な話ではありません。
まずはそれぞれの特徴を知って、育てる順番を考えていきましょう!
この記事で分かること
・4つの財布の育てる順番
それでは見ていきましょう!
1つ目の財布:給与所得(フロー収入)
1つ目の財布は給与所得です。
サラリーマンなら誰もが持っているお財布ですね。
給与所得の特徴には次のようなものがあります。
給与所得の特徴
・税金のコントロールがほとんどできない
・高収入ほど税金が高くなる
給与所得の特徴1:安定した収入源
なんと言っても、お給料ですから安定した収入源となります。
個人の売上や業績がどんなに悪くても一定額の収入を毎月得られる。それが給与所得の一番の特徴です。
他の3つの財布を育てるためにも、給与所得から多くの貯金を生み出す必要があります。
給与所得の特徴2:税金のコントロールがほとんどできない
安定した収入源となりますが、税金のコントロールはほとんどできません。
会社が給与を支給するタイミングで真っ先に税金が引かれ、残った金額が手取りの収入として銀行に振り込まれることになります。
税金負担を軽減するためには、以下のような方法がありますが、どれも限定的であることを覚えておきましょう。
会社員の税金コントロール方法
・医療費控除
・住宅ローン減税
・ふるさと納税
給与所得の特徴3:高収入ほど税金が高くなる
給与所得は多ければ多いほど、税金も重くのしかかってきます。
年収1,000万円:手取り 720万円(年収の72%)
年収2,000万円:手取り1,290万円(年収の65%)
このように給与所得は、稼げば稼ぐほど効率が落ちてきます。
そのため、給与所得は他の財布を作るための基盤にする、という感覚を持ちましょう。
投資の前にはしっかりと生活防衛資金を貯めておきましょう。
2つ目の財布:事業所得(フロー収入)
2つ目の財布は事業所得です。
サラリーマンで言うと、いわゆる副業による収入などが該当します。
FIRE達成のためには、ストック型の収入をいかに速く成長させることができるかが大切ですが、給与所得だけではスピードが出ません。
そこで事業所得を育てて、FIRE達成までの期間を短縮させましょう。
事業所得の特徴
・税金のコントロールがしやすい
・安定しない
事業所得の特徴1:給与所得以上の収入源となる可能性あり
事業(副業)内容によりますが、事業所得は給与所得より大きくなる可能性があります。
給与所得で年収2,000万円を稼ぐことはとても難しいでしょう。
しかし、事業所得は事業が拡大すればするほど収入が上がっていくので、場合によっては給与所得以上の収入源となるでしょう。
事業所得の特徴2:税金のコントロールがしやすい
税金のコントロールがしやすいことも特徴です。
給与所得では、税金が先に引かれて手残りとなりますが、事業収入では必要な経費を支払って、残った金額に対して税金がかかります。
経費として利用できる幅もサラリーマンに比べると格段に広がるのが特徴です。
これは大きな違いとなり、手元にお金を残すスピードが段違いに変わってきます。
事業所得の特徴3:安定しない
事業所得は事業の成否によって、収入が変わってきます。
そのため、給与所得と比較するとどうしても安定した収入を得ることが難しいです。
もちろん事業がうまく回っていれば安定的な収入になり得ますが、難易度は高いです。
3つ目の財布:不動産所得(ストック収入)
3つ目の財布は不動産所得です。
サラリーマンという安定した職業(=属性)であるならば、是非活かしたいのが不動産所得です。
やり方によりますが、多少は手間がかかってきますが、大きく安定した収入を得られるのがこの不動産所得です。
ちなみにここでは、売却益を得るキャピタルゲインではなく、家賃収入を得るインカムゲインを前提にお話をしていきます。
不動産所得の特徴
・レバレッジを利用して稼ぐことができる
・ほぼ不労所得
不動産所得の特徴1:税金のコントロールがしやすい
よく、不動産投資と言われますが、不動産事業と表現した方がしっくりきます。
事業ですので、事業所得でお話ししたように税金のコントロールがしやすいです。
つまり、事業に必要なものは経費とすることができ、税金は残った金額に対してかかる仕組みです。
不動産所得の特徴2:レバレッジを利用して稼ぐことができる
不動産購入には大きな金額が必要となりますが、銀行融資によってレバレッジを利かすことができます。
株式投資のために融資してくれと言っても個人投資家レベルでは融資を引くことはできないのですが、サラリーマンという安定職につくことで、不動産購入に対しては銀行融資を引くことができます。
不動産所得の特徴3:ほぼ不労所得
購入時は物件の選定や取得時の手続きなど手間を取られますが、取得以降はほぼやることはありません。
うまくいけば物件を所有していることを忘れてしまうほど手間がかからないのです。
お金持ちのほとんどが不動産収入を育てていると言われているほど重要なお財布となります。
とは言え、いきなり不動産を購入すると言ってもハードルが高いので、これから不動産投資を始めようと思っている方はしっかり勉強をする必要があります。
FIREや資産形成における不動産投資の必要性については以下の記事で説明しています。
4つ目の財布:配当所得(ストック収入)
4つ目の財布は配当所得です。
これは株式を取得することで得られる収入で、配当金と呼ばれるものです。
配当所得の特徴
・完全な不労所得
・大きな投資元本を必要とする
配当所得の特徴1:いくら稼いでも税率は同じ
配当所得にかかる税金はその金額によらず20%と固定であり、税率としては年間所得が695万円以上の所得税より低い税率です。
配当所得の特徴2:完全な不労所得
一度株式を購入してしまえば、やることは本当に何もありません。
完全に不労所得と呼べる収入ですね。
配当所得の特徴3:大きな投資元本を必要とする
配当収入の期待利回りは4〜5%が現実的なので、年間で400万円の収入にしようとすると元手が1億円以上は必要となってきます。
そのため、1〜3の収入をフルに使って育てていきたいお財布となります。
資産自体を増やすにはインデックス投資も有効です。
4つの財布の育てる順番
4つの財布について理解したところで、どの順番で育てていけばよいか考えていきましょう。
4つの財布を育てる順番
・もちろん同時に育てていってもOK
まずは、給与所得をしっかり育てましょう。
毎月一定額入る給与所得は安定しているので、他の財布を育てるうえでの土台となります。
社内での昇級・昇格による賃金アップを目指したり、転職による年収アップを目指すためにスキルアップしていきましょう。
次にその過程で磨いたスキルで副業をして、事業所得を育てましょう。
不動産所得・配当所得を生み出すための資金作りのスピードがアップします。
給与所得と事業所得でまとまった資金ができてきたら、不動産所得を作っていき、それらの収入を配当所得に回していきましょう。
ただし、必ずしもこの順番でやる必要はありません。
給与所得が高給取りですでに多い方は、いきなり不動産所得を作ったり配当所得を作ることができます。
もしくは、サラリーマンを辞めて独立して、事業所得で大きく稼いでいくという手もあります。
ただ、サラリーマンの安定した収入を活かして再現性のある(多くの人が達成できる可能性が高い)FIREを目指す方法は、この4つの順番でお財布を育てることだと考えています。
まとめ:4つの財布を育てていこう!
FIREを達成するために知っておきたい4つの財布の特徴と、育てる順番についてお話ししました。
4つの財布
・事業所得
・不動産所得
・配当所得
育てる順番は以下のとおりです。
4つの財布を育てる順番
・もちろん同時に育てていってもOK
今、給与所得しかない場合は、なるべく早く他のお財布を持つようにしましょう。
仮に病気や怪我で働けなくなった場合に、給与所得以外のお財布があると、それは心強いものです。
このブログではキョビットが行なっている財布作りについてご紹介しているので、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。